玄関からLDKへ、光と素材の流れを写した恵那市の建築写真

木の天井が奥へ続く恵那市の住宅玄関を写した建築写真

岐阜県恵那市で、住宅の竣工写真撮影を行いました。

この建物で印象に残ったのは、玄関から室内へ入っていくまでの空間の変化です。
外から玄関へ進むと、レッドシダーを使った木の天井が視線を奥へ引き込みます。
その先に広くとられたSICの土間があり、さらに奥へ進むと、LDKの光が見えてきます。

建築写真では、室内を一枚の写真で広く見せるだけではなく、建物の中を歩いた時に、どこで光が変わり、どこで視線が抜けるのかを見ることが大切だと考えています。

今回は、玄関からLDKへ進む流れと、照明や自然光が素材にどう触れているかを見ながら撮影しました。

木の天井が奥へ導く玄関

玄関まわりでは、最初に木の天井が目に入ります。

細長いアプローチの上に木が張られ、天井から壁へと素材がつながっていました。
正面に向かって視線が伸びるため、玄関がただ出入りする場所ではなく、建物の中へ入っていく前の印象をつくる場所になっています。

建築写真撮影では、玄関を単に正面から写すだけではなく、そこに立った時の奥行きや、視線がどこへ向かうのかを見ます。

この写真では、階段、天井、正面のレッドシダーの壁が一直線に重なる位置から撮影しました。
木の色の違いや、照明の小さな光が、玄関の奥行きを自然に見せています。

土間からLDKへつながる視線

土間からLDKへ視線が抜ける恵那市の住宅建築写真

玄関を入ると、広いWICになるの土間からLDKへ視線が抜けていきます。

室内へ入る前の少し暗い場所から、奥のリビングやキッチンの明るさが見える構成でした。
外と内、暗さと明るさが、急に切り替わるのではなく、段階的につながっています。

建築写真では、こうした途中の場所も大切です。
完成写真ではLDKの広さや明るさに目が行きやすいですが、実際に建物を体験する時には、玄関から一歩入った時の明かるさや、奥に見える光も印象に残ります。

この建物では、土間の落ち着いた暗さがあることで、奥のLDKの明るさがよりはっきり見えていました。

暗さの先に見えるリビング

玄関側の暗さの先にリビングが見える恵那市の住宅建築写真

玄関側からリビングをのぞくと、奥に、リビングの一部が見えていました。

すべてを明るく見せるのではなく、手前の暗さを残すことで、奥にある空間の距離感が生まれます。
建築写真では、暗い部分をどこまで残すかで、写真の印象が大きく変わります。

暗部を持ち上げすぎると、実際にその場所で感じた静けさが消えてしまいます。
反対に暗く残しすぎると、奥の空間との関係が伝わりません。

この写真では、手前の暗さを残しながら、奥に見えるリビングの木の床や階段、棚の位置が分かるように撮影しました。

LDKに広がる落ち着いた光

ソファとキッチンと畳スペースがつながる恵那市の住宅LDK建築写真

LDKは、落ち着いた色の素材と、窓から入るやわらかな光が重なる空間でした。

ソファ、キッチン、ダイニング、畳のスペースが一つの空間の中にありながら、それぞれの場所が自然に分かれています。
大きな窓から入る光は強すぎず、カーテン越しに室内へ広がっていました。

建築写真撮影では、部屋全体を明るくすることよりも、その建物に合った明るさを残すことを意識しています。

このLDKでは、キッチンまわりの照明、窓から入る自然光、壁に落ちる光が、それぞれ違う役割を持っていました。
その光の違いが分かるように、室内の明るさを整えながら撮影しました。

吹き抜けと階段がつくる縦の流れ

吹き抜けと階段がつくる縦の流れを写した恵那市の住宅建築写真

LDKの中では、吹き抜けと階段が空間に縦の流れをつくっていました。

黒い階段のラインが壁面を斜めに横切り、その奥に吹き抜けからの光が入ります。
階段は移動のための場所であると同時に、空間の印象を大きく決める要素でもあります。

正面から見ると、階段の直線と壁面の面が重なり、建物の構成がはっきり見えてきます。

黒い階段と壁面のラインを写した恵那市の住宅建築写真


少し引いて見ると、リビング、キッチン、畳スペース、吹き抜けが一枚の中でつながります。

吹き抜けのあるLDKと畳スペースを写した恵那市の住宅建築写真

建築写真では、階段を単独で見せるのか、LDK全体の中で見せるのかによって、伝わる印象が変わります。
今回は、階段の存在感と、LDK全体のつながりがそれぞれ分かるように撮影しました。

壁に落ちる照明の光

照明の光が壁の質感を浮かび上がらせる恵那市の住宅建築写真

室内には、壁に光を落とす照明も印象的に使われていました。

小さな照明の光が壁面に広がり、素材の表情を浮かび上がらせています。
こうした場所は、空間全体の説明にはならないかもしれません。
けれど、建物の空気感を伝える上では大切な一枚になります。

建築写真では、明るい場所だけでなく、暗さの中に残る光も見ています。
壁の質感、照明の色、光が届く範囲。
それらを写すことで、建物の夜の表情や、室内で過ごす時間の雰囲気が伝わります。

恵那市で撮影した住宅の光と素材

今回の恵那市の建築写真では、玄関からLDKへ進む中で、光と素材の見え方変化がとても印象的だったので、そこを大切に考え撮影しました。

木の天井が奥へ導く玄関。
土間からLDKへ抜ける視線。
暗さの先に見えるリビング。
吹き抜けと階段がつくる縦の流れ。
壁に落ちる照明の光。

住宅の竣工写真では、部屋を一つずつ記録するだけではなく、建物の中を歩いた時の流れを写真に残すことも大切です。

設計者がどこに光を入れ、どこで視線を止め、どの素材をどの場所で見せようとしたのか。
その意図を現場で読み取り、写真として伝えることが、建築写真の仕事だと考えています。

愛知・岐阜・三重で住宅、店舗、施設などの建築写真撮影・竣工写真撮影をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
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設計・施工:株式会社 家zou

写真:近藤雅美


建築写真撮影・竣工写真撮影について

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