まず、通常のレンズで背の高い構造物を見上げて撮影する場合
今回は自分のアイレベルでのお話、つまり普通に立っている高さから撮影します

きっとこんな写真になっていると思います。
ってか、自分の立ち位置が高い場所まであげれない時はこうしかなりません。
この時のカメラの角度はこうなっていると思います

見上げれば三角形なお山の形になります。
しかし建物は真っ直ぐ立ち上がっているので、真っ直ぐに撮りたい
傾かせずに撮りたいとなれば、カメラを水平に構えなければ垂直の線は出ません。つまり

こう構えるわけですが、この角度と立ち位置では
地面が多く写り建物や空は切れてしまいますね

そう、こんな感じ
ここの場合地面のオブジェと空までしっかり入れたいと考えます
そこで登場するのが、建築写真には欠かせないシフトレンズです。

なんかズレたりグニャグニャ動いたりクルクル回ったりする特殊なレンズです。
例えば先ほどの水平に構えた時の写真

この位置、この角度のままレンズの光軸をずらします。

そうするとこんな感じでカメラは水平のまま上の方を写せるように

建物を歪ませずに空まで入れることができました。
綺麗に晴れてなかったのは残念ですが💦
でも!
今の時代画像ソフトでなんとかなるんじゃない?
そう、なんとかなるんです。
ちなみに1枚目の見上げた写真を補正してみました。

お山のようなこれを画像ソフトで起こしていきます↓

おーっ!できるじゃん!これでいいんじゃない?って感じなんですが、
よくみてみると違和感があったり、一番気になるのは、使える部分が狭くなってしまうこと、横も空もかなり小さくなっています。
この写真のロケーションではかなり広くて距離が取れているので、問題なさそうに感じますが、恵まれた環境というところはなかなか・・
全面道路の幅、周辺環境などの関係でギリギリにしかレンズに収まらないらない状況の時などは建物自体切れてしまったりすることも・・・やはりシフトレンズは必要です。
とにかく建物は意図する目的がある時以外は真っ直ぐに、水平に、垂直に、これが基本の一歩目です。
真っ直ぐとか、水平とか、垂直だとか
すごく単純な事ですが、非常に難しい部分でもあります。
少しのズレで建物の印象は変わります。
建物を撮影する時ってほんの少しのズレでも結果が大きく変わってしまうので、すごく気を使います。
あ、ズレといえば、写真を撮る時に大事なこと・・・
また今度書いてみます。たくさんあるので^^;
建築写真家 近藤雅美 愛知県名古屋市守山区