La CASTA Atelier Essential 阪急うめだ本店を撮影
大阪 店舗撮影の事例、阪急うめだ本店8Fの「La CASTA Atelier Essential」を撮影させていただきました。
今回の撮影は、店舗設計を手がけたZÜMA.INC 菊田和馬さんからご依頼いただいたものです。
La CASTAは、長野県大町市を拠点に「植物の生命力と癒し」をコンセプトとするヘアケアブランドです。
2026年に30周年を迎えたLa CASTA。その直営店としてつくられた今回の空間には、ブランドが大切にする植物や自然への考え方が、素材や什器の中にも表現されています。
撮影を通して見えてきたのは、空間を構成する形や色だけではなく、そこにつながる植物と水の循環でした。
正面から店舗全体を見ると、その中心に置かれたカウンター什器と、背後を包む淡い色合いの左官壁が目に入ります。
異なる素材で構成されながら、それぞれが自然の中にある循環へとつながっています。
ドライフラワーを練り込んだ左官仕上げ
壁面の左官仕上げには、ラ・カスタの自社農園で育てられた植物のドライフラワーが練り込まれています。
藁を基材として用いる伝統的な左官の考え方を、ドライフラワーへと置き換えた仕上げです。
植物から滲み出た色素によって、壁面には均一ではない淡い色のムラが生まれています。
自社農園で育った植物をドライフラワーとして活かし、さらに店舗を構成する素材へとつなげていく。
壁面に近づくと、練り込まれた花びらがそのまま見えるところもあり、植物の存在を感じることができます。

色のムラ、細かな凹凸、ところどころに見える花びら。
左官仕上げを単なる背景として写すのではなく、植物が素材の中に存在していることまで伝わるように撮影しました。
雪山から湖、地層へと続く水の循環

店舗中央に置かれたカウンター什器には、水が循環していくストーリーが込められています。
上部に重なる白い層は雪山。
雪山から流れ出した水は水脈となり、地表に現れて湖をつくります。
そして水は地層へと染み込み、やがて再び雪となって山へ還っていく。
カウンターは、上部の雪山、透明感のある湖、下部の土色の地層という構成によって、その循環を一つの形として表現しています。

正面からは什器全体の構成を捉え、斜めからは白い層、透明な湖、土色の地層へとつながっていく関係が見えるように撮影しました。
水の循環を一枚の写真の中に
カウンターへ近づくと、それぞれの素材が持つ意味がさらに明確になります。
雪山を思わせる白い積層。その下に現れる透明感のある湖。水栓から流れる水。そして、その下に続く土色の地層。
引いた写真では店舗全体の中にあるカウンターの存在を、近づいた写真では、そこに込められた水の循環を写しています。
一つの什器を単なる形として撮るのではなく、設計されたストーリーが写真の中でもつながって見えることを意識しました。

植物と水、二つの循環を建築写真に残す
今回の店舗には、二つの循環が表現されています。
一つは、自社農園で育てられた植物がドライフラワーとなり、左官壁を構成する素材へとつながっていく植物の流れ。
もう一つは、雪山から水脈、湖、地層へと流れ、再び雪へと還っていく水の循環です。
空間全体を捉える写真、素材へ近づく写真、視点を変えて構成を見せる写真。
それぞれを組み合わせることで、完成した店舗の姿だけではなく、設計に込めた意図や、空間を構成する素材同士の関係まで写真として残すことを考えながら撮影しました。
ブランド:La CASTA
設計:ZÜMA.INC 菊田和馬
施工:Y2株式会社
撮影:近藤雅美
住宅、店舗、クリニックなどの竣工写真・建築写真を撮影しています。東海地域を中心に、全国への出張撮影にも対応しています。
撮影事例
https://masamikondo.com/work/
建築写真撮影の料金
https://masamikondo.com/price-etc/